天井裏に水道管配管はできそう
前回、バルコニーにミストノズルを設置する前提として、バルコニーまで水道管を配管できるかどうかを確認することとしました。
結果はOK。トイレのダウンライトから、エアコン用貫通孔近くのダウンライトまで、ヒモを通すことができました。
ヒモ通しは、それはそれで大変だったんですが、これは別記事でご紹介します。こんな道具を使いました。
こんな感じでヒモ通ししましたが、詳しくは別記事で。
前回、バルコニーにミストノズルを設置する前提として、バルコニーまで水道管を配管できるかどうかを確認することとしました。
結果はOK。トイレのダウンライトから、エアコン用貫通孔近くのダウンライトまで、ヒモを通すことができました。
ヒモ通しは、それはそれで大変だったんですが、これは別記事でご紹介します。こんな道具を使いました。
こんな感じでヒモ通ししましたが、詳しくは別記事で。
6月末にミストノズルの試験をしましたが、7月に入って父親の癌発見のため、この件が止まっていました。少し落ち着いたので再開です。
前回、ノズルの様子は確認したので、ノズルと塩ビ管部品を追加注文し、とりあえず設置することにしました。
が、拙宅マンションのバルコニーには水道栓がありません。(設置しましたけど)
今後ミストを設置運用するなら、バルコニーに水道管を配管できることが前提条件になります。
普通ならここであきらめですが、諦めません。可能性を検討しました。
最もバルコニーに近いトイレの水洗を分岐し、天井裏を配管し、エアコン用の貫通孔を使えないか、調べてみました。ダウンライトを外し、デジカメを突っ込んで写真を撮り確認したところ、だいたいこんな感じでした。
マンションのコンクリート壁は構造材になっていて、穴開けなどは不可です。既存の穴を利用するしかありません。
難所はトイレと引っ込み棚の間のコンクリート壁。5cm程度の配線用貫通孔がありますので、ここを通せれば後は何とかなると思います。
ちなみに、ダウンライトの穴からデジカメを突っ込んで撮った写真はこちら。
水道管の配管はこんな感じにできればと思います。
壁の裏領域(トイレの壁裏から、リビングの天井裏の間)では、水漏れなどが怖いので、継ぎ目のない「架橋ポリエチレン管」を使おうと思います。
芯材のような白いチューブが架橋ポリエチレン管です。青いのは被覆で断熱材です。結露防止になると思います。
また、架橋ポリエチレンは日光で劣化するらしいので、露出部には向かないかも知れません。
塩ビ管より柔軟性があるので、取り回しは少しは楽だと思います。塩ビ管より値が張ります。
壁の内側の配管の作業は次のような感じです。
水道管が実際に配管できるかは、1のヒモ通しができるかどうかに大きくかかっています。見えないところにヒモを通すのはとにかく大変です。「ヒモを通せたらミストを設置する」こととしました。
長くなったのでいったん切ります。
超音波式の霧化装置の作るミストは、ドライなミストでかなりよかったのですが、なにぶんミストの発生量が少なくて冷却用には不向きでした。
そこで、ドライなミストはあきらめて、多少濡れてもよいのでできるだけ小さなミストが出るものを試すことにしました。
ホームセンターなどにはチューブタイプがたくさん売られています。3千円くらいで4ノズルとか、結構安くで始められますね。
今回は、径の太い塩ビパイプに接続するタイプを選びます。水量が確保できることと、塩ビパイプそのものが丈夫なので、しっかりと設置できるからです。
一度設置したら、安定運用できて、安心してほったらかせることを目指します。
楽天やamazonで探していて見つけた製品の2点。
カクダイ 576-111 噴霧ノズル 送料込みで2300円くらい。
塩ビ管の内径別に品番が変わります。これは13mmのタイプです。
KGコーポレーションのミストノズル。 FLP-1N。 送料込みで950円(amazonプライム)でした。こちらも内径13mmの塩ビ管対応です。
カクダイのものと倍の価格差があります。
まずはこれらを1個ずつ注文し、どんなものか見てみることとしました。
まずは写真。
チーズさえ買い直せば、もっと太い径にも変えられます。
ノズルは真鍮製。随分しっかりしてます。
「衝撃を与えないでください」という注意書きを裏付ける通り、簡素な造りです。
前者の製品より、耐久性は劣ると思いますが、実用上問題がなければ、こちらの方が安いしいいですね。
ノズルをつまむと、グラグラしますが・・・
水道栓に接続できるよう、簡易な構成で組み立ててみました。
ネジ部にはシールを巻きましたが、堅めに押し込んだだけで、接着剤は使っていません。
実験の間だけ持てばよいです。
そして、早速水栓を開けると、
FLP-1Nのノズルのキャップのような部品が吹っ飛んで、いきなり壊れました。
2枚目の写真は再現画像です。
飛んだキャップを再度くっつけて(簡単に元通りになりました)、再度開栓。
ミストに手を当ててみましたが、どちらもばっちり”濡れます”
あまりいい写真が撮れていませんでした。背景がよくなかった・・・
まとめますと、
もはやどちらも、「ミストノズル」というより、「散水ノズル」と言った方が正しいかも知れません。
これを撒いているときはとても窓を開けていられないと思います。
ただ、拙宅はマンションの上層階で水圧が弱く、水滴が大きくなっているのかも知れません。
ドライミストによる雰囲気の冷却はあきらめ、サッシ・ガラス冷却に特化させて、一応設置を目指すことにします。
やはり、数十万円の高圧ポンプまでは手が出ません。ベランダには電気配線もありませんし。
先ほど比較した”散水”ノズルのどちらかを選びます。
の2点で、カクダイの576-111を選ぶことにしました。
ミストの粒の大きさの違いは、正直わかりません。写真をご覧の通りです。
今回は、一度設置したら安心して放置できる安定したものを作ろうとしています。
とすると、水栓を開けばノズルがはずれることがある、というのは正直いただけないです。
将来タイマーで自動運転などさせようとしたときに、ノズルがはずれて水がボトボト落ちてました、てことになりかねません。
また、真鍮製で水栓のネジにきつく締め込むものと、プラスチックをねじ込んだものでは、丈夫さでは比較にならないでしょう。
そのかわり、価格は倍になってしまいますが、ベランダに10個も設置することはないでしょうし、その上、長期間利用することを考えると、この価格差は呑めると判断しました。
576-111を4個注文しました。日の当たるベランダに設置します。(他の塩ビパーツもいっしょに注文しました)
補足しておきますと、KGコーポレーションのものもよさがあります。
HPを見るとわかりますが、ミスト関連のいろんなバリエーションの製品が用意されています。
普通に家庭で手軽に利用するにはよいのだと思います。
次回は工事のプラニング。
ドライミストはこちらの会社さんの登録商標だそうです。勝手に使って失礼しました。
こちらのページで紹介されている例を見ると、風速計・降雨センサ、温湿度計のデータを元に複数の自動弁を制御してミストを調整する、ちょっとしたシステムなんですね。
もちろん、高圧ポンプを使います。
なごミスト設計は、経産省地域新生コンソーシアム研究開発事業「ドライミスト蒸散効果によるヒートアイランド抑制システムの開発」のために組織されたコンソーシアムで得られた成果を、建築・都市空間に実現することを目的に、名古屋大学に関係するメンバーが出資して2005年5月に設立した有限会社だそうです。
こちらと、ここからたどれるHPに、ドライミストに関して豊富な情報があります。大変勉強になりました。ありがとうございます。
こちらのドライミストも、高圧ポンプを使う方式です。高圧ポンプを使わなきゃドライにはならないとあります。
事例の1つに、「ノズル3個」「使用水量0.15L/min」「使用電力量0.14kW」とあります。水量は前々回記事で試した超音波式の30倍です※。超音波式で冷やすのは大変だってことです。
※計算すりゃわかったんでしょうが、おもしろそうで欲しかったんです。超音波霧化装置が。
超音波式のドライミストで、ベランダの冷却ができないかと考え、前回注文した、投げ込み式超音波霧化ユニット(M-011)が5/31に届きました。(直販サイトで購入しました)
随分前に届いていましたが、記事にするのをサボっていました。
とりあえず、届いたときの写真を並べます。
バケツに水を汲んできて、早速動作させてみました。
白い振動面から水面までがあまり深いとうまく霧化しないようで、5cm程度の深さにしてみました。
5cm~10cmくらいの水柱を立てながら、霧が吹き上げます。
霧だけでなく、周囲に結構水が飛び散ります。
バケツの壁の水滴は、この装置が飛ばした水です。
霧はモクモクと沸きますが、重いので下に溜まります。
別の容器での瞬間写真。
メーカーホームページにもありましたが、ファンを併用しないと下に貯まるばかりです。
扇風機の風がバケツの縁に少しあたる程度にセットしてみました。
(レタスの鉢は関係ありません)
ACアダプタをワットモニタに接続して消費電力を測りました。15Wでした。
意外と電気食います。
霧の中に手を入れてみましたが、確かに濡れることはありません。さらっとして、ひんやりします。
これが愛知万博で使われたドライミストと同じかどうかはわかりません。愛知万博のミストは16μm、この装置は4μmということでさらに水滴が小さいです。
愛知万博のミストより、もっとサラッとしているのかもしれません。
目的の1つ、陽光で熱されたアルミサッシを十分冷却することはできるか。
多分、実用的では無いと思います。理由は霧(水)の量。
恐らく温度を下げる効果はあると思われます。ただし、実用レベルで十分温度を下げるためには、霧(水)の量が足りないと思います。体感として測るまでもないという感じ。
アルミサッシ+ガラスの広い範囲をまんべんなく冷やすためには、恐らくこの機械がもっと大量に必要になり、費用が高くつきます。
冷却のための消費電力もバカになりません。1台で15Wですので、10台だと150W。エアコンの消費電力と比較できてしまいそうなレベルです。
以上はあくまで直感です。アルミの塊にファンで霧を当て続ければ、どの程度の冷却効果があるかはざっくり測定できると思いますが、そこまでやる気になれませんでした。
超音波式は、冷却用途は難しそうです。
サッシの冷却とついでに室内の人肌に触れて涼を得るという一石二鳥狙いでしたが、超音波式ではどちらも得られ無さそうです。
そこで、水道水圧でミストを出すという製品を試してみることにしました。
以下の2点を1個ずつ取り寄せ、使えそうかどうか調べてみます。
こんな感じで実験してみました。
これから夏を迎えますが、暑くなれば当然クーラーを回して涼をとることになります。でも、電気代はかかるし、クーラーかけっぱなしだと体調にもよくありません。
愛知万博で水の気化熱を利用した「ドライミスト」なるものが出展されていました。
霧の発生装置を歩道沿いに設置しておき、その近くを通る人に水滴があたるようにしておき、水滴が当たれば蒸発時の気化熱を奪って涼しく感じさせるというものです。
普通なら水滴が当たれば濡れてしまいますが、水滴の大きさを十分小さくすれば、当たっても濡れることが無いのだそうです。その大きさ、10μm(ミクロン)以下とのこと。
濡れない霧ということで、「ドライミスト」と名が付いたのだと思います。
愛知万博に出展されたものと同じ仕組みのものが販売されていましたが、随分高価でした。
ミストを作るためのノズルだけでなく、高圧ポンプも必要で、そんな装置がいるもんだから、設置工事もセットになってしまいます。安くても数十万円以上という価格だったと記憶しています。
ドライミストを作るには高い圧力が必要で、水道の圧力じゃ足りないのだそうです。
マンション暮らしなのでベランダに設置するとよいのでしょうが、水道工事は無理がありますし、高価ですし、ちょっと手が出ないという感じで、一旦はあきらめていました。
(今はもっと安いかも知れません)
先日ホームセンターに行って気づいたのですが、庭の水道用品でメジャーな「タカギ」から、「水道圧でミスト」をうたった製品が売られていました。
なんと、技術革新はここまで来たか、と感動し、ネットで改めて調べたところ、いまは「水道につなぐだけでミストが発生する」を謳った商品がたくさん売られていました。ホントに、ピンからキリまで。
しかも値段は2,3千円からあります。
ちょっとまた試してみるか、と思い、物色をしていました。が、調べるうちに、これらの製品が「ミスト」を謳っているものの、「ドライミスト」ではないことに気づきました。
ある製品は、水滴の大きさが50μmと書いてありました。大きいのです。微妙に「ドライ」と書いてません。
要は、散水用品なんですね。これを部屋の近くで使ったら水浸しになってしまいそうです。
うーん、やっぱ、うまい話はないもんですね。
でも、もう少し考えてみました。
ずっと以前に電子部品として売っていたものに、「超音波霧発生モジュール」というものがありました。
超音波の発生する円盤と回路のセットなのですが、発振する円盤を水につけると、霧ができるといものです。
これって、使えないのかと。
調べてみると、こんな製品がありました↓
投げ込み式超音波霧化ユニットM-011 星光技研
霧の水滴の大きさは4μm。ドライミストの条件が整っています。
実際、このメーカーさんはこの方式を利用した、屋内用の霧型加湿器を製造・販売しているらしく、要は屋内でつかっても濡れることは無いのだそうです。
ACアダプタで電源供給し、バケツに水を張り、そこにこれを投げ込めばすぐに霧が発生します。
6000円程度で個人向け直販もやっています。これ位の値段なら、気軽に実験もできそうです。
早速、注文しました。
霧化能力が300ml/h(1時間あたり300cc)ということで、これが多いのか少ないのかちょっとわかりません。
(多分、足りないんだろうと思いますが・・・ま、実験したいし)
うちのマンションのベランダは奥行きが2m程度であまり広くなく、夏はめちゃくちゃ暑くなります。窓を開けると風も熱風となって入ってきます。
この原因の大部分は、直射日光によって熱せられた「アルミサッシ」と「ガラス」の輻射熱のようなんです。試しに天幕を張ってサッシとガラスに朝から日が当たらないようにすると、ベランダはもちろんのこと、明らかに部屋の中まで涼しくなります。
風のある日はクーラーがいらないくらいです。
また、アルミサッシとガラスの熱は、ベランダ菜園にも致命的です。弱い種類の植物はたった1日の暑さでダメになることもあります。
このアルミサッシとガラスをドライミストで冷やせれば、植物のための日光は入るし、涼しくなるわで一石二鳥になるんじゃないかと、皮算用をしています。
ま、そんなにうまくいくとは思いませんが、乞うご期待。
品物が届いたら実験し、レポートすることとします。