7/5頃 7/12の診断結果を聞き、方針を決めることに

前回

7/12の診断結果説明に向けて情報収集開始

前回記したとおり、7/2に80歳近くになる父親の肺癌が見つかり、1週間後のPET検査を経て、7/12に最終的な診断結果を聞きに行くことになっていました。

私の住所地から実家は遠いのですが、診断結果と今後の対処方針案を聞き、どうするかを決めるという大事なタイミングだったので、実家に帰って病院に行く父親に同行することにしました。

診断の結果をを聞いたら、父親は選択をしなければなりません。

手術をするのか、治療をするのか、何もしないのか。治療はどんな治療があるのか、何もしない場合には何を備えなければならないのか。

80歳の平均余命は8年強。しかも、本人はまだまだ元気です。悔いのない選択をして欲しいと思います。

だいたい、肺癌がどんなものか知らない

だいたい、肺癌がどんな病気なのか、最近のスタンダードな治療はどんなものがあるのか、だいたいどれくらい生きていられるのか、などなど、知らないことだらけです。

父は30年前に食道癌が見つかり、外科手術で摘出し、その後は再発もなく健康に生きてきましたが、今は食道癌はあまり切らないんだそうですね。昔調べて知ったことと、今では随分違うようです。情報量も明らかに違います。

また、選択は自己責任ですから、後から医者のせいにしたってどうにもなりません。

診断で医者から提示される選択肢の意味するところを理解することと、医者の提示しない選択肢の有無を知らなければ、正しい選択はできないと思います。

医者だって人間ですし立場もありますから、医者から提示される選択肢が、父にとっての本当の意味での「全ての選択肢」である保証はありません。
また医者の示す選択肢を吟味するためにも、やはり情報と知識が必要です。

要は、医者から提示される情報のみで選択をしてしまえば、悔いを残すと思いました。

ということで、7/12の1週間後の診断結果を聞くまでに、できる限りの情報収集をすることとしました。

その後の一週間は怒濤のようでした。
(その後、診断を聞いて家に帰ってからは、私も父も他の兄弟も疲れがどっと出てバタンキューでした。)

とりあえず買った本から。

買った書籍

インターネットでの情報収集もさることながら、短期間で網羅的に情報を得るには書籍は欠かせないと思い、何冊かを購入しましたが、そのうち参考になったのは以下の2冊。

「肺がんの最新治療」

坪井正博 横浜市立大学付属市民総合医療センター准教授
主婦の友社

肺癌という病気そのものの基礎知識や、肺癌の標準的治療と最新治療を図解でわかりやすく説明した本です。150ページくらい。
各肺癌治療の意味、目的、メリット・デメリットを並べています。
短期間で広く浅く知ることができます。
肺癌業界の「共通語」を知るにもよい本だと思います。

ほかにも肺癌の種類(小細胞癌、腺癌など)やTNM分類(病状の進行区分)など、病気そのものについての情報もあります。

「余命3カ月」のウソ

近藤誠(もうすでに、有名な方ですね)

標準的な癌治療や医療体制の暗部の暴露や批判がメインです。
著者の経験による考え方が書かれていますので、必ずしも学問としての裏付けのある話ばかりではありませんが、意義ある本だと思います。学問の裏付けが無いからと言って、ウソだとは言えないからです。

原発事故に伴う放射能の危険度の議論と同じで、放射能による影響の裏付けデータがないからといって、安全とは言えません。そういうときは、「わからない」と言うべきであって「安全だ」というべきではありません。(無責任に安全だと言い切る人もいますが)

(何ごとにつけてもですが)書いてあることを鵜呑みにはできませんが、標準的治療や医療体系の良さばかりで無く、デメリットを知るための新たなきっかけを与えてくれる良書だと思います。
医者の話を聞くときの、何を聞くべきかの観点も豊富に与えてくれます。

医療業界や医薬品業界の暗部や、患者にとって悪い医者の行動パターンなども実体験をもとにリアルに書かれています。

ただし、書いてあることは医療に関わる組織や関係者への批判が多いので、これをを参考に医者に質問する場合には、聞く相手への敬意を忘れないようにしたいですね。

抗癌剤治療で苦労した知り合いを多く見ていて、抗癌剤治療をできれば避けたいと思っていた父親に、この本を見せたところ、「決断を後押ししてくれそうな本だ」と言っていました。

他にも何冊か買いましたが、結果的にはこの2冊がその後の情報収集の軸になった感じです。

読んでいて、診断時に医者への確認事項となるものは、その都度特定のテキストファイルにメモを残して集積するようにしました。

とりいそぎは、これを読みながら、ネット上の情報収集を継続することにしました。

私は本を読むのが遅いということもあり、1週間という短い期間で読む本としてはこの2冊はバランスもよかったように思います。

次回はネット上の情報収集を合わせた結果と、父親との会話で診断に望む姿勢をどう整理したかを書こうと思います。

次回