POICウォーターを自作してみた(電解次亜水)

DIY
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POICウォーターを自分で作った話

最近、歯のメンテに気を遣っている。歯槽骨が下がっていると歯科医に指摘された。いわゆる歯周病。ショックを受け、何かと気を遣うようになった。なんといっても一生モノのパーツでありながら、消耗品だから。

日々の歯垢の除去を地道に続け、歯周病菌が繁殖しにくくするしかないようだが、これをやるのに便利(そうな)「POICウォーター」と言うものを使ってみたら、結構いい感じだった。
値段が高いので、これを自作してみた話

※この記事の目的は、自分で試したことを記録するものであって、POICウォーターをお使いの方に置き換えを勧めるものではありません。あくまで、メーカーによって安全性を確認された(と思われる)、世に流通しているPOICウォーターの使用をお勧めします。
※POICウォーターと同じものを作れているかの科学的な検証はしていません。あくまで私個人が同等と推定しているにすぎません。安全性を確認したわけでもありません。また、後述する装置のメーカーの推奨しない使い方による方法ですので、積極的にお勧めするものではありません。参考にされる方は、あくまで自己責任でお願いします。

まずPOICウォーターを使ってみた

ある歯医者さんで、この水を勧められた。「POICホームケア タンパク分解型除菌水 口腔洗浄液」というもの。

歯科医いわく、ウガイをするだけで、歯にこびりついたタンパク質(歯垢の原因物質)を分解し、バイオフィルム(菌の巣窟)に浸透して殺菌してくれる。後の歯磨きも、歯磨き粉無しで軽くブラッシングするだけでOK、とのこと。

ホントか?と思いながらも、500mlボトル1500円払って購入し、使ってみた。

口に含むと、わずかなしょっぱさと、塩素の香り。
使ってみると、すごく効果があると感じた。もともと歯磨きは苦手で、こすっても歯垢が取れないのでついつい強く当てすぎ、歯ブラシは1か月も持たない。かといって軽くやるとどうしても奥歯側面などの歯垢が残ってしまう状態。

この水でウガイをして歯磨きすると、軽くこするだけでそれら歯垢がキレイに落ちた。ウガイの有り無しで比べても、ウガイをした方が明らかに歯垢の落ち方がいい。あくまで体感だが。
殺菌効果はわからない。バイオフィルムもわからない。細菌もバイオフィルムも目に見えないから。
(効果があるかわからないが、ウガイ(殺菌)した後の菌叢回復時に乳酸菌優位になるかと思い、ビオフェルミンを舐めてみたりしてはいる。)
少なくとも歯垢が落ちやすいという一点だけでも、私にとっては効果十分。

この水を含んだ状態で歯ブラシを当てると、もっといい。今は毎食後やってる。常に歯がツルツルの状態。

ただし、値段が高い! 500mlで1500円! それでも良心的なほう。
歯科医によっては同じものなのに2500円とか3000円!! たけーー!
効果があるものに対価を払うのは理解できるが、高すぎる。生成装置が高いのかもしれんが、こっちのお財布にやさしくない。
それにしてもこの値付けの違い、いかにも胡散臭い。(笑)

POICウォーターって結局、何? →電解次亜水

所詮は水を電気分解すれば作れるものだろうから、個人の自己責任利用なら御大層な装置が無くても作れるんじゃないか疑惑を持った。
POICウォーターは電解水っぽいのだが、よくわからない。ボトルにも公式っぽいHPにも詳しく書いていない。電解水で、塩素濃度500ppm程度しかわからない。
で、いろいろ調べた。(ネット上に拡散された電解水とか次亜塩素酸水の情報のいい加減なこと・・・)

結論から言うと、「電解次亜水」に近いもののよう。電解次亜水の定義は、機能水研究振興財団の分類に準じる。この財団は日本機能水学会とセットの団体のようだ。以下、引用。

電解次亜水:
陽極と陰極を仕切る隔膜が無い(無隔膜)一室型電解槽で0.2%以下のNaCl水を電解するとpH7.5以上のアルカリ性電解水が生成します。
この電解水には、陽極反応で生成する次亜塩素酸の多くがアルカリ性のため殺菌活性の微弱な次亜塩素酸イオン(ClO)に変換された形で存在します。
そのため、酸性電解水に比べて殺菌活性は低くなりますが、酸性電解水より高い有効塩素濃度のもの(30〜200ppm)が使用されるため高い殺菌力を示します。
厚生労働省では、電解次亜水を次亜塩素酸ナトリウムの希釈液と同等性があると認めており、食品添加物と同様に使用できます。

上記ページを見るとわかるが、後述するとおり、次亜塩素酸水とか、電解水とか、機能水とか呼ばれるものの一種。

判断した理由は、以下。

なので、自作するとすれば、無膜式で、食塩水を電気分解し、電解水を作る装置があれば、何とかなるんじゃないかと言う感じ。

機能水いろいろ

前述の機能水研究振興財団によると、機能水は他にも、強酸性電解水(強酸性次亜塩素酸水)、微酸性電解水(微酸性次亜塩素酸水)、弱酸性電解水(弱酸性次亜塩素酸水)、中性電解水、強アルカリ性電解水、等々あり。
有膜式か無膜式か、また、原料の水に何を混ぜるか(食塩、希塩酸)などの違いで、上記の機能水の違いになる模様。
有膜式(電極から出てくる電気分解による生成物を、選択的に反対側の電極に移動しないようにする膜)で電気分解すると、陽極側に酸性水、陰極側にアルカリ性水が分離してできるらしい。
無膜式で食塩水なら、両者が混ざって弱アルカリ性。詳しくは電気分解で調べると分かる。

ネット上には次亜塩素酸水・電解水の呼び方の混乱がある。
HOCl(次亜塩素酸)が含まれていることをもって「次亜塩素酸水」と呼べなくもない。だが、ほとんどの種類の電解水に次亜塩素酸が含まれるため、それでは製法や効果の違いを区別できず混乱を招く。前述の機能水研究振興財団がどれほど権威のある団体かはわからないが、分類に合理性があるようで、この分類に準じていれば、混乱は防げると考えたため、当記事ではそれに準じた。
ネット上に拡散している有象無象の情報は、この混乱にハマっている。「目的の電解水を作る装置を買ったと思ったら、違うものだった」という商品レビューなどは、この混乱によるものと思われる。
「広義の次亜塩素酸水」という言葉が飛び交っているため、注意が必要だ。

電解次亜水とは

電解次亜水の中身

電解次亜水の定義は前述のとおり。
電解次亜水にしろ、次亜塩素酸水にしろ、食塩水や希塩酸を電気分解した電解水の中には、HOCL(次亜塩素酸)とOCL(次亜塩素イオン)が溶け込んだ状態になる。混ざり物は他にもあるが、洗浄・殺菌に関係する物質としてこの2つ。
HOCLが多いと殺菌力が高く、OCLが多いと洗浄力(タンパク質分解力)が高い。(参考:次亜塩素酸ナトリウムを用いた洗浄・殺菌操作の理論と実際)。

こいつが、水のPhが酸性かアルカリ性かで、存在率がかわるらしく、酸性ならHOClが多くなり、アルカリ性ならOCL-が多くなる。(参考:厚労省次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムの同類性に関する資料 P.2)

電解次亜水は弱アルカリ性なので、OCLが多くなる。資料によると、Ph8なら、HOCl:OCL=2:8 くらい。つまり、洗浄力が高い。洗浄力が高いからと言って、殺菌力が無いというわけでもないらしい。酸性電解水の有効塩素濃度は10ppmというオーダーであるのに比べ、アルカリ性の電解次亜水は、200ppmとか500ppmなどで1桁多い。単位あたりの殺菌力が劣る分、量でカバーできているという理屈のようだ。

電解次亜水の殺菌・バイオフィルム除去効果(論文ベース)

一応、電解次亜水の殺菌効果と、バイオフィルム除去効果は、論文では確認できた。特に1つ目のやつはよい。研究者の方に感謝。

余談だが、電解次亜水の虫歯菌殺菌とバイオフィルムの除去効果は、温度が高く時間が長ければ(5分~30分)効果が上がるようなので、ペースト状にして歯の付け根に塗れば、効果絶大なんじゃないかと思った。そんな商品ないかしら。

電解次亜水うがい水の作り方 CLEAN MAKER使用

まず、電解次亜水生成装置を買った CLEAN MAKER

電解次亜水を生成する装置をネットで探したところ、意外と商品が少ない。どこのメーカーかもわからず、商品レビューがひどかったり、なかったり、商品説明が不十分で仕様がわからなかったりなど。有名メーカーの製品は高い。ウン万円~ウン十万円とか。さらに人体に使うものとかってなると基準もうるさいだろうし、それだけで高くなるんだろう。
よさそうなものが1つあり、購入した。

CLEAN MAKER 電解次亜水 除菌水(次亜塩素酸ナトリウム)生成器

Amazon価格19800円だが、私の購入時は3000円クーポンがあり、16800円で買えた。週末にクーポンが付いてる?

取説の画像を本記事末尾に添付した。人体への使用は想定していない製品。
メーカーは株式会社グリーン大森。日本の会社。公式サイトは見つからず。Amazon出品者のGREENOMORIが製品への質問に答えているようなので、メーカーと同一者か?

装置の作りはしっかりしており、装置の透明容器の先端が注ぎ口になっているとか、有効塩素濃度の比色測定紙を添付するなど、いろいろと心配りができていて好印象の商品。
出品者ページのユーザーとのやり取りによると、このメーカーは業務用の有膜式電解水装置を作っているらしく、家庭用に安価な無膜式のこの商品を開発・販売したとのこと。

本体以外の付属品は、シェイクボトル(保存にも使用可)、計量スプーン、有効塩素濃度測定紙。

付属のシェイクボトルに水500ml、同じく付属の計量スプーンで食塩(精製塩)を20gを入れ、シェイクして装置の透明容器に注ぐ。スイッチオンで20分経過すれば、有効塩素濃度1200ppmの電解次亜水が出来上がる、というもの。

商品名に「次亜塩素酸ナトリウム生成器」とあるが、厚労省の解釈によると、電解次亜水は「次亜塩素酸ナトリウム希釈液」と同等であると認めているらしく、それを根拠にしていると思われる。

商品レビューに「ハイターを薄めればいいじゃん」という意見を見かけたが、界面活性剤含め、溶け込んでるすべての成分と量がよくわからない状態なので、完全に同じものとは言い切れないのではないかと思う。
少なくとも、この装置で作ったものということで安心できる。

ちなみにメーカーは、生成した電解水の使い道を除菌・消臭としており、人体に直接使うことを想定していないようだ。
ウガイ水として使おうとしている私の使い方は、非推奨かつ邪道と思われる。当然のことながら、いちいちメーカーにはそんなこと確認なんかしていない。するわけもない。自己責任でやるのだ。

電解次亜水をマニュアルどおりに作ってみた(しょっぱい)

実際作ってみたが、いともあっさり電解次亜水ができてしまった。

シェイクボトルに水500ml、食塩(精製塩)20g(付属スプーン1杯)を入れ、シェイク。その水を装置本体の水槽部分に注いでフタをし、スイッチオン。気泡が立ち上り、電気分解開始。20分後にアラームが鳴って自動停止。

付属していた試験紙で、有効塩素濃度を測定したが、1000~1500ppmの中間の色を示していた。カタログ値の1200ppmはイケてるっぽい。
Phの比色測定は8程度。弱アルカリ性。(Ph試験紙は付属してない)

しょっぱいので調整した(レシピあり)

規定通りに作った電解次亜水(1200ppm)を2倍強に薄めて500ppm程度にし、口に含んでみたところ、塩素の香りは、poicウォーターと同程度だった。
だが、とてもしょっぱく、気持ちが悪くなるほどだった。精製塩20g・濃度5%の食塩水は電気は流れやすいのだろうが、口にはキツイ。

塩分濃度を薄めれば、電流が流れにくくなるので、生成される電解次亜水の塩素濃度は当然低くなるだろう。試したら気泡が減り、塩素濃度も下がった。
塩素濃度を上げるためには運転時間を延ばすことになる。
メーカー推奨の規定外の使用法となるが、塩分濃度、運転時間の組み合わせをいくつか試し、いい塩梅を探ってみた。

精製塩量と水500mlに対する濃度、運転回数別の有効塩素濃度

精製塩量濃度
g/ml
有効塩素濃度
運転1回 20分
有効塩素濃度
運転2回 40分
20g4.0%1000-1500ppm かなりしょっぱい
5g1.0%500ppm1000ppmしょっぱい
3g0.6%300ppm強500ppmややしょっぱい
2g0.4%300ppm500ppm弱まあまあ
1g0.2%100ppm300ppmPOICに近いかな?

有効塩素濃度は、比色測定なので目安程度。味は主観。
運転2回は、計40分運転。普通に1回運転を終えた後、電源コードを抜き差しし、続けて運転をする。
1g・0.2%はPOICウォーターに最も味が近いような気がしたのだが、運転2回やっても500ppmに満たない。500ppmを目指すなら運転3回以上となる。
一方、2g・0.4%はだいたい500ppmに達し、しょっぱさは十分許容内なので、手間を考えて2g・0.4%を最適解とした。

つまり、ちょうどいい塩梅のレシピは、以下。

精製塩2g (濃度0.4%) 水500ml 運転2回(40分) 使用装置:CLEAN MAKER

これで、だいたい有効塩素濃度500ppmの電解次亜水が出来上がるので、希釈せずにそのまま使う。味は少し塩味があるが、許容範囲。歯垢に対する体感効果もかわらず。
POICウォーターのボトルがちょうど500mlなので再利用した。出来上がってすぐ直接ボトルに注いで保管している。 遮光容器なので便利。

これで、材料費タダ同然でウガイ水を作れることとなった。 POICウォーターで商売している人には申し訳ないが、 自分は自己責任において、これで行く。
POICウォーターは高かったので、結構ケチケチ大事に使っていたが、おかげで量をケチることなく使えるようになった。これが精神衛生上、かなりよい
1食後に3回くらいウガイしてる。1回目単なるウガイ、2回目口に含んでブラッシング、3回目仕上げ。そこまでいらんだろうが、潤沢に使えるので。
今後は電解次亜水ペーストの作り方でも考えてみるか・・・

最後に、もっぱつ。

CLEAN MAKER 電解次亜水 除菌水(次亜塩素酸ナトリウム)生成器

参考までに、装置のマニュアルを添付。参考になれば。

以上。

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