韓国海軍射撃管制レーダー照射の双方の対応経緯

時事問題
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日韓当局の対応経緯を整理して記載することにした

この件は、韓国という国家の主張が短期間に二転三転している貴重な実例であり、公表された情報を元に列記し残しておく。

私はこれまで、「国家」レベルの組織があからさまに主張を変えたり、バレるウソをついたりするという事例は見たことがなかった。バレないウソをついていると思われる事例は多くあったが。
以前から韓国ウォッチャーの方々はそのように主張されていたが、証拠となるべきものまでは明確に見つけられなかった。(関心が薄く、調べていなかったというのが正直)
ところが、2018年暮れから2019年頭にかけて起こった、射撃管制レーダー照射事件では、それが事実であることを目の当たりにすることとなった。

日本側は、火器管制レーダーの照射は、偶発事故により戦闘につながりかねない危険な行為であるため、今後二度と起こらないようにする観点で、事実確認を韓国側に求めていた。おそらくは、操作ミスなのか、現場下っ端の故意なのか、まさか司令部からの命令なのか、とかその辺を確認するために。友好国の前提なので、ミス系の回答を期待したいところであったはずだろうが。原因がわからなければ再発防止の対策も打てないので当然である。
それに対して韓国側は、レーダー照射したことを一度は認めながらもたまたま当たったとし、ある時から照射していないと主張を翻し、やれ波が高いの、無線電波が弱いの、遭難した船を捜索中だったなどと、根拠のない言い訳で逃れようとした。認めないから証拠映像を公開され、言い訳を論破されることとなった。それを突き付けられても、一切事実を認めようとしないばかりか、逆に日本の哨戒機が「低空威嚇飛行した」として論点をすり替え、謝罪を求めるなど、常軌を逸した動きだった。
謝ったら死ぬと思っているんじゃないだろうか。

この経緯からわかることは、国家としての韓国が、外交の場においてすらも非常に論理性に欠け、言い逃れのために平気でウソをつく国ということだ。
現在がそうであるなら、過去もそうであったし、未来もそうである可能性もある。頭に置いておかなければならないことだ。
国家としての韓国には今後、この前提で疑いの目をもって対応しなければならず、これは普通の他の友好的な独立国とのそれとは極めて異なっている。まるで敵対国のそれである。

この経緯を知らない人は、とてもそんな前提を持つことはできないだろう。ハナから議論が噛みあわなくなる。結論も間違う。

大事なことなので、事実の経緯を時系列でここに記す。

韓国軍駆逐艦による火器管制レーダー照射にまつわる日韓当局の対応経緯(時系列)

公表日付公表元公表情報の要旨ソース
2018/12/21日本・防衛省「12月20日(木)午後3時頃、能登半島沖において、韓国海軍「クァンゲト・デワン」級駆逐艦から、海上自衛隊第4航空群所属P-1(厚木)が、火器管制レーダーを照射された。」防衛省 https://www.mod.go.jp/j/press/news/2018/12/21g.html
2018/12/21韓国・国防部・正常的な作戦活動中。
・レーダーを使ったが、日本の哨戒機を追跡する目的でなはい。
聯合ニュース: https://jp.yna.co.kr/view/AJP20181221003800882
2018/12/22韓国・国防部・遭難した北の船舶を捜索するため、火器管制レーダーも使った
近くの上空を飛行していた日本の哨戒機に照射された
聯合ニュース: https://jp.yna.co.kr/view/AJP20181222000100882
2018/12/22日本・防衛省・収集したデータ分析の結果、火器管制レーダーによるものと確認。
・火器管制レーダーは広範囲の捜索に適さない。
・韓国も採択しているCUESでは控えるべき動作として挙げられている。
防衛省 https://www.mod.go.jp/j/press/news/2018/12/22a.html
2018/12/22韓国統一部日本海上で20日に救助した北朝鮮船舶の乗組員3人と収容した遺体1体を板門店を通じ、北朝鮮側に引き渡したと発表。共同通信 https://www.jiji.com/jc/article?k=2018122203639
2018/12/23韓国軍消息筋・広開土大王がマニュアル通り、航海用レーダーと射撃統制レーダーをフル稼働していた
・日本の哨戒機が接近し、光学カメラを運用した
・捜索開始後しばらくして、日本の哨戒機が接近してきた
・艦艇の上空を飛行し、むしろ威嚇的だった
・日本の哨戒機は国際商船共通網で海洋警察を呼び出し、通信感度も極めて低かった
朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/12/23/2018122380015.html
2018/12/24韓国・国防部、合同参謀本部・軍艦の上空を哨戒機が通過するのは異例。日本の哨戒機の特異な行動に対し、追跡レーダーに付着する光学カメラで監視した。
・その過程で一切の電波放射はなかった※主張が変わった
・無線交信は強度が微弱で雑音が激しく、「コリアコースト」という言葉のみ認知。周辺の海警艦を呼ぶものと考えた。
中央日報 https://japanese.joins.com/article/438/248438.html
2018/12/24韓国・軍の消息筋当時1.5mの波が立ち、捜索が難しかった
・射撃レーダーを日本機に向けて撃っていない。
・光学カメラは射撃レーダーに装着され、悪天候や夜間で遠くを見るためのもの
・射撃レーダーは指揮部の許可を受けないと作動できない。
中央日報 https://japanese.joins.com/article/411/248411.html
2018/12/25日本・防衛省・電波の解析結果、火器管制レーダー特有の電波を一定時間継続して複数回照射された。
・国際法・国内関連法令を遵守し、一定の高度と距離を取って飛行した。駆逐艦の上空を低空で飛行していない。
・3つの周波数を用いて、「韓国海軍艦艇、艦番号971(KOREA SOUTH NAVAL SHIP, HULL NUMBER 971)」と英語で計3回呼びかけ、レーダー照射の意図の確認を試みた。
防衛省 https://www.mod.go.jp/j/press/news/2018/12/25b.html
2018/12/25日韓防衛当局日韓実務者協議 1回目 両国の防衛・外交担当者レベル
(非公開)
2018/12/28日本・防衛省映像公開
・海自P3C撮影の映像13分、途中ノーカット、字幕付加
好天、波なし、見通しよし、韓国警備救難艦有り、既に木造船とゴムボートで接触中。
火器管制レーダー照射を知らせる 複数回の警告音の発言(警告音は防衛機密のため消去)。
3つの周波数で「クァンゲト・デワン」と名指しで目的を呼びかけ。「コリアコースト」とは呼びかけず。
韓国駆逐艦の上空を通過していない
・日本語版、英語版

※証拠能力として完全なものとは言えないが、日本側主張の根拠を示すものであり、韓国側の複数の主張が否定されるか、疑念を生じさせることとなったと考える
防衛省 https://www.mod.go.jp/j/press/news/2018/12/28z.html
2018/12/28韓国・国防部・報道官記者会見・深い憂慮と遺憾
・客観的証拠と見られない
・日本の哨戒機が低空の威嚇飛行をした
聯合ニュース https://jp.yna.co.kr/view/AJP20181228003400882
2019/1/2韓国・国防部・低空威嚇飛行した日本へ謝罪要求
・実務協議要求
聯合ニュース https://jp.yna.co.kr/view/AJP20190102004000882
2019/1/4韓国・国防部映像公開
・映像のほとんどは12/28日本・防衛省公表の映像を再加工
・韓国軍ソースの映像は、駆逐艦の遥か遠方を飛行する哨戒機が点として映る映像(約10秒)と、国防部報道官の主張映像、テロップ等
・韓国語版、英語版(後日、計8か国語版を製作)
・主張:
 ・高度150m距離500mの低空威嚇飛行をした。日本は説明し、謝罪せよ。
 ・国際民間航空協約は軍用機には適用されない。日本の国際法を遵守したとする主張は恣意的歪曲である。
 ・射撃統制・追跡レーダー(STIR)は照射していない。
 ・通信内容は雑音がひどく明確に聞こえなかった。
 ・追跡レーダーの証拠があれば、実務協議で提示すればよい。

※根拠を示す証拠映像ではなく主張映像
聯合ニュース https://jp.yna.co.kr/view/AJP20190104002800882
Youtube https://youtu.be/_fzo_cl3sHQ
時事・字幕入り https://youtu.be/hXJEZSVaWcc
2019/1/4日本・防衛省・我々の立場とは異なる主張が見られる
・不測の事態を招きかねない危険な行為
・今後も当局間で必要な協議を行っていく
防衛省 https://www.mod.go.jp/j/press/news/2019/01/04c.html
2019/1/8日本・防衛大臣会見・傍受記録を実務者協議で保有するレーダー波の記録を、互いに「秘」をかけた状態で交換することはありえる
・海自はこれまで同様の行動を取ってきたが、韓国側から警告や抗議は一度もなかった
時事通信 https://www.jiji.com/jc/article?k=2019010800613
2019/1/14日韓防衛当局日韓実務者協議 2回目 シンガポール
・時事:防衛省幹部:「認識の隔たりは解消しない。」データ提示については、「協議中のため」言及せず。
・中央日報:日本側が証拠を提示できず。
時事通信 https://www.jiji.com/jc/article?k=2019011400321
中央日報 https://japanese.joins.com/article/120/249120.html
2019/1/15韓国・国防部・報道官記者会見実務者協議において、日本は一部のデータ(開示)のみを提案し、わが駆逐艦のレーダー情報全体を要求した。きわめて無礼な要求で、解決の意思がない強引な主張だ
・乗組員が危険を感じるほどの雰囲気だったことに、日本側がうなずく部分もあった
時事通信 https://www.jiji.com/jc/article?k=2019011500880
2019/1/15日本・官房長官会見・客観的、中立的な事実確認を進めていく上では、相互主義の観点から双方が必要なデータを示すことは不可欠
・協議では日本側からこのような提案をしたが、韓国側の同意が得られなかった
首相官邸HP https://www.kantei.go.jp/jp/tyoukanpress/201901/15_p.html
 1分5秒
2019/1/15日本・海上幕僚長会見・データを開示する可能性はあるが、韓国側で持っているデータも突き合わせて検証していく必要がある。一方的にすべてを開示することはない。時事通信 https://www.jiji.com/jc/article?k=2019011501088
2019/1/16日本・防衛省・駐日韓国駐在武官に対して、実務者協議の内容を申し合わせに反して韓国側が一方的に公表したことに対し抗議、事実と異なる部分の撤回を要求。(自民党会合で防衛省が報告)時事通信 https://www.jiji.com/jc/article?k=2019011601178
産経 https://www.sankei.com/politics/news/190116/plt1901160021-n1.html
2019/1/17韓国・国防部・報道官記者会見・駐韓日本駐在武官に抗議
 ・「日本防衛省が昨日(16日)、韓国武官を呼んで韓日レーダー葛藤の実務協議(14日)に関する韓国報道官の記者会見に抗議したことを受け、17日駐韓日本武官を呼んで事実関係を明確にし、厳重に抗議した」
 ・「実務会議に関連した韓国報道官の記者会見は正確な事実であり、日本メディアが両国間会議の終了前には報道しないことにした事前合意を破ったことに対して厳重に抗議し、再発防止を促した」
※意味がよくわからない
中央日報 https://japanese.joins.com/article/265/249265.html
2019/1/17日本・統合幕僚長・韓国国防部報道官の「日本の要求は無礼だ」に対し、「主権国家たるわが国に対して責任ある韓国の人間が無礼などと言ったことについては極めて不適切であり遺憾。われわれの要求は全く合理的なもので、韓国側の非難には当たらない」時事通信 https://www.jiji.com/jc/article?k=2019011701181
2019/1/21日本・防衛省・最終見解公表
 ・論点に隔たりがあり解消しない。
 ・日本が有する客観的事実を取りまとめ、公表する。
・探知音公表、とりまとめ資料公表
防衛省 https://www.mod.go.jp/j/press/news/2019/01/21x.html
2019/1/21韓国・国防部・深い遺憾
・探知音は、探知日時、方角、電波の特性などが確認されておらず、実態のわからない機械音
時事通信 https://www.jiji.com/jc/article?k=2019012100967

※は私自身のコメント。
主張が変わったり、映像によって否定されたところなどは色を付けている。
ソースについては、例えば防衛相会見なら、防衛相HPのオリジナルを記すなどしたいが、取り急ぎ得られたもので構成した。
韓国国防部の会見なども同様だが、韓国語が読めないので難渋している。

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