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マンションのバルコニー(ベランダ)に水道を引いた2(施工)

前回はこちら(水道設置の考え方、設計図、材料、工具等)

バルコニーミスト設置はこちら

水道部品のネジの種類説明はこちら

5.施工

今回は10ページの超長文です。^^;

天井裏、壁裏には、中に入って作業することができないため、特殊な工夫が必要です。

拙宅の場合、ダウンライト(照明)の穴が配管予定ルートの近くにありましたので、これを利用して、ヒモを通します。

一気に通せないため、下図のように、区間ごとに分けて通すことにしました。

ヒモ通しルート図

作業段取りはこんな感じです。(工具や材料の説明は前回参照)

  • ダウンライトをはずす
  • 塩ビ管を通す(必要に応じて)
  • 通線ワイヤを通す
  • 通した通線ワイヤの頭にヒモを結びつける
  • 通線ワイヤを引き戻す = ヒモが通る
  • ①~③で同じことを繰り返す。
  • ヒモに架橋ポリエチレン管をガッチリ結びつける。
  • 結んだ側と逆側からヒモを引き戻し、架橋ポリエチレン管を通していく。
  • リビング天井に④の出口の穴を開ける(ダウンライトから50cmの距離)
  • ダウンライト穴から架橋ポリ管を出口穴に移す。
  • 架橋ポリエチレン管の継手金具を接続する。
  • トイレ側の分岐、接続
  • リビング側接続
  • 通水・耐圧テスト(水漏れ箇所確認)

水道部品のネジ種類の説明や、施工のコツなどはこちらにまとめています。

マンションのバルコニー(ベランダ)に水道を引いた1

前回、ミスト設置工事時の部品紹介はこちら。

前々回、バルコニーにミスト設置2はこちら。

今回の記事は長いので先に目次を。

  1. マンションのバルコニー(ベランダ)まで水道を引く(序文)
  2. 設計図(部品配置)
  3. 材料
  4. 工具
  5. 施工(次回

1.マンションのバルコニー(ベランダ)まで水道を引く

前回ミストノズルをバルコニーに設置しましたが、使うたびに屋内からホースを引っ張ってミスト、というのは運用上絶対にあり得ないです。

拙宅のバルコニーには水道が来ていないので、水道管を引っ張ってくる必要があります。いろいろ検討した結果、屋内で水道を分岐して天井裏を這わせ、エアコンパイプ用の貫通孔からバルコニーに通す方法を考えてみました。

前々々回記しましたが、水道管を通すルートに、少なくともヒモが通るかどうかは確認した上で、ミストを設置しました。)

マンション縦断面図

床下にスペースはなく、見えないように配管するためには、天井裏しかありませんでした。下図のように配管します。

配管図

天井裏の普段見えない箇所には、配管継ぎ目(漏水事故の元)を作りたくないので、架橋ポリエチレン管を使います。

先に施工後完成写真を貼ります。

バルコニーの蛇口は散水栓のプラグにしました。 ホームセンターで数百円です。

バルコニーの蛇口は散水栓のプラグにしました。
ホームセンターで数百円です。

sDSCN3937

プランターの水やり、ガラス・サッシ、バルコニーの掃除が楽になりそうです。ミストノズルも見えます。

トイレの分岐前写真。

トイレの分岐前写真。

分岐して、新たな壁穴に水道管を通したところ。 まだ壁固定が綺麗にできていません。

トイレ水栓を分岐して、新たな壁穴に水道管を通したところ。
まだ壁固定が綺麗にできていません。分岐直後にバルブを付けました。

このトイレの壁の向こう側に、架橋ポリエチレン管の水道管を通しています。行き先はリビング側の天井です。

リビング側天井の新たな水道栓。 天井に水道栓ですので、極めて異質です。(笑)

リビング側天井の新たな水道栓。
天井に水道栓ですので、極めて異質です。(笑)

エアコン貫通孔からバルコニーに引き出したところ。 とりあえず、フレキホースでつなぎましたが、もう少し綺麗にやり直すつもりです。

エアコン貫通孔からバルコニーに引き出したところ。
とりあえず、フレキホースでつなぎましたが、もう少し綺麗にやり直すつもりです。下の白い太い配管はエアコン配管です。

バルコニー側から見たところ。

バルコニー側から見たところ。下はエアコン配管です。

このリビングの天井の水栓の向こうに、架橋ポリエチレン管を配管しています。行き先はもちろん、先述のトイレの壁です。

これで、トイレで分岐した水道が、バルコニーに達しました。まずは完成後イメージでした。

バルコニーのミスト配管の記事はこちら。

ミスト設置に使った部品、工具、施工方法等(水道工事)

前回、ミストノズル設置はこちら

水道部品のネジの種類の違い

部品を紹介するのに先だって、水道部品のネジのタイプの違いについて説明します。

「テーパネジ」「並行ネジ」です。形状は似ていますが、密閉を保つための機構が違います。

テーパネジと並行ネジの違い

テーパネジと並行ネジの違い

テーパネジ(R)

オスは、付け根に近くなるほど、太くなる形状ですので、ネジを回して奥に入るほど締まっていきます。

締めにより密閉度を上げて水漏れを防ぐ機構です。

ただし、硬い金属ネジ同士をどんなに締めても、微細な隙間ができ易いので、柔らかいシールテープを間に挟んで密閉度を上げます。

オス側に1~2回巻いて、後は締め込みます

巻数を増やして、締め込み後の部品の回転位置を調整することもできます。

カタログなどでは、ネジの種類に「R」と表記します。

シールテープはたいていのホームセンターの水道用品売り場においてます。

テーパネジにシールテープを巻いたところ。 ちょっと巻きすぎですね。

テーパネジにシールテープを巻いたところ。
ちょっと巻きすぎですね。左側がテーパネジ(R)です。右側は並行ネジ(G)です。

並行ネジ(G)

ネジの径はどこまで行っても同じです。ねじを締めただけでは密閉しません。

接合部にリング状の「ゴムパッキン」や「ガスケット」を挟んで、これをネジで圧迫して密閉を確保します。

シールテープは使いません。

ゴムパッキンなどは柔らかいので、バカみたいに強く締めると、ゴムパッキンが潰れて傷んでしまい、返って水漏れの原因となります。

ゴムパッキン

ゴムパッキン

並行ネジの「フレキホース」のメス側の内側。 黒いのがゴムパッキンです。

並行ネジの「フレキホース」のメス側の内側。
黒いのがゴムパッキンです。

このニップルの左側が並行ネジです。 右側はテーパネジ。

このニップルの右側が並行ネジです。
左側はテーパネジ。(R/G)

ミストノズルの設置に利用した部品

塩ビ管関連部品

塩ビ管等、今回は内径13mmのサイズのものを使用しました。一般家庭内の水道管は13mmで十分だと思います。

塩ビ管の部品サイズも内径で記されています。

通常塩ビ管はねずみ色ですが、今回は高圧用の深緑色のものを使っています。対して値段が高くないのと、見た目が少しはマシだったので、これを選びました。

塩ビ管(高圧)の部品1 下の細長いのが塩ビ管。短く切っています。

塩ビ管(高圧)の部品1
下の細長いのが塩ビ管。短く切っています。

下の細長いのがいわゆる塩ビ管です。2mや4mの長いサイズで売っています。切って使います。

三つ叉に分岐したり、曲げたり、延長したり、フタをしたり、いろいろできます。1個数十円です。

塩ビ管部品2 水道のネジ部品との接合のための部品です。

塩ビ管部品2
水道のネジ部品との接合のための部品です。

他の水道部品(バルブやニップル)と接続するためのネジ部品です。

金属(真鍮)の使われている部品は多少高く、150円~400円と、幅があります。

塩ビ一体構造の部品は数十円です。

ネジは根元ほど太くなるテーパネジです。シールテープを併用します。

塩ビ管部品3 曲げとネジの組み合わせ

塩ビ管部品3
曲げとネジの組み合わせ

ねじ部品もいろいろあります。適材適所で。

塩ビ管の部品は近所のホームセンターで扱っていないものがあったり、値段も高かったので、こちらで購入しました。

特に、金属製ソケット部品が随分安かったです。

 

ミストノズルはこちら

ミストノズル

ミストノズル

同じ、高圧塩ビ管部品でした。こちらで購入しました。

カクダイ 噴霧ノズル(13) (576-111)

カクダイ 噴霧ノズル(13) (576-111)
価格:1,780円(税込、送料別)

塩ビ管用接着剤

塩ビ高圧用接着剤

塩ビ高圧用接着剤

専用接着剤を使います。溶剤タイプなので、塩ビ管を溶かして接合します。

接合する部品の双方に塗ります。

sDSCN3273 sDSCN3271

 

その他の水道部品

ボールバルブ

ボールバルブ(R/R)

ボールバルブです。ネジを回せば水を止められます。各所に配置します。

このバルブのネジは両側がテーパタイプ(R)です。

今回は、塩ビ管の間に何カ所かバルブを挟みました。塩ビ管のメスネジ部品は「テーパネジ」ですので、上記のような両端がテーパネジになっているバルブを選びました。設置イメージはこんな感じ。

両側がテーパのバルブ

両側がテーパのバルブ

 

sDSCN3120

ボールバルブ(G/R)

このバルブは、左が並行ネジ、右がテーパネジのバルブです。シールテープを巻いた後に撮影しました。

今回は水道の蛇口にこれを使いました。写真左の部品(並行ネジ)は、散水器具のアダプタ部品です。こいつを付けるために片側が並行ネジのバルブを選びました。

設置イメージはこんな感じ。

左が並行、右がテーパです。(G/R)

左が並行、右がテーパです。(G/R)

ニップル

いろいろ

ニップル上はR/G。
ニップル下はG/G。

上は、左がテーパ(R)、右が並行(G)、

下は、左右とも並行ネジ(G)です。

オス・メス変換や、テーパ・並行の変換などに使えます。100円程度。

バルブやニップル、フレキホースなどはこちらで購入しました。

工具

塩ビ管カッター

塩ビ管カッター

塩ビ管カッターです。塩ビ管に噛ませて、グルグル回します。回しては締め、回しては締め、を繰り返します。

sDSCN3907

ホームセンターで1000円くらいで買いました。

その他の工具

その他の工具。モンキレンチとノギス

モンキレンチ(もしくはスパナ)は必須です。

片側が必ずしも固定されているとは限らないため、2本必要になります。

ナット径がいろいろなので、ネジで径を変えられるモンキレンチが汎用性が高くてよいと思います。

ノギスは必ずしもなくても大丈夫ですが、あると便利です。

 くれぐれも、サイズを間違えないように!

45度エルボ。 20サイズと13サイズです。

45度エルボ。
20サイズと13サイズです。

注文時にサイズを間違うと全く使えません。間違って内径20mmのエルボを買ってしまいました。

注文画面では似たような部品がたくさん並びますので、写真のみでなく、きちんとサイズを確認しましょう。

ミストノズルをマンションバルコニーに設置してみた2

前回ミストノズルの設置前準備、はこちら

天井裏に水道管配管はできそう

前回、バルコニーにミストノズルを設置する前提として、バルコニーまで水道管を配管できるかどうかを確認することとしました。

結果はOK。トイレのダウンライトから、エアコン用貫通孔近くのダウンライトまで、ヒモを通すことができました。

ヒモ通しは、それはそれで大変だったんですが、これは別記事でご紹介します。こんな道具を使いました。

通線ワイヤーです。

通線ワイヤーです。広い場所では直進しないので、塩ビ管と組み合わせてなんとか通しました。

ダウンライトの穴から通線ワイヤが顔を出したところ。

ダウンライトの穴から通線ワイヤが顔を出したところ。

こんな感じでヒモ通ししましたが、詳しくは別記事で。

ミストノズルをマンションバルコニーに設置してみた(設置の前段)

前回はこちら

 ミストノズルの設置の前に、バルコニーに水道が引けるか確認

6月末にミストノズルの試験をしましたが、7月に入って父親の癌発見のため、この件が止まっていました。少し落ち着いたので再開です。

前回、ノズルの様子は確認したので、ノズルと塩ビ管部品を追加注文し、とりあえず設置することにしました。

が、拙宅マンションのバルコニーには水道栓がありません。(設置しましたけど

今後ミストを設置運用するなら、バルコニーに水道管を配管できることが前提条件になります。

普通ならここであきらめですが、諦めません。可能性を検討しました。

最もバルコニーに近いトイレの水洗を分岐し、天井裏を配管し、エアコン用の貫通孔を使えないか、調べてみました。ダウンライトを外し、デジカメを突っ込んで写真を撮り確認したところ、だいたいこんな感じでした。

拙宅マンションの縦断面図。うまいことコンクリート壁に貫通孔があります。 水道管が通るか。

拙宅マンションの縦断面図。コンクリート壁に5cm程度の貫通孔があります。
水道管が通るかな。

マンションのコンクリート壁は構造材になっていて、穴開けなどは不可です。既存の穴を利用するしかありません。

難所はトイレと引っ込み棚の間のコンクリート壁。5cm程度の配線用貫通孔がありますので、ここを通せれば後は何とかなると思います。

ちなみに、ダウンライトの穴からデジカメを突っ込んで撮った写真はこちら。

ダウンライトです。 ダウンライトでなくても、照明器具の裏にはだいたい穴が空いています。

ダウンライトです。
ダウンライトでなくても、照明器具の裏にはだいたい穴が空いています。

ダウンライトを外したところ。 あの穴にデジカメを突っ込みます。

ダウンライトを外したところ。
あの穴にデジカメを突っ込みます。

こういうタイプのダウンライトもあります。複雑ですが必ず外せます。

こういうタイプのダウンライトもあります。複雑ですが必ず外せます。

トイレのダウンライト穴から撮影。 トイレからトイレ横のコンクリート壁に向かっています。 右半分は換気扇のダクト。 正面の茶色はトイレ壁の石膏ボードのあまりです。

トイレのダウンライト穴から撮影。
トイレからトイレ横のコンクリート壁に向かっています。
右半分は換気扇のダクト。
正面の茶色はトイレ壁の石膏ボードのあまりです。

もう少し手を伸ばして、高い位置から撮影。 コンクリート壁にある「貫通孔」が見えました。 隙間はあるようです。

もう少し手を突っ込んで、高い位置から撮影。
コンクリート壁にある「貫通孔」が見えました。
隙間はあるようです。右寄りの縦配管は排水管です。

リビングのダウンライト穴から撮影。 天井裏は高さ30cmくらいはありそうです。

リビングのダウンライト穴から撮影。
天井裏は高さ30cmくらいはありそうです。

水道管の配管はこんな感じにできればと思います。

水道管配管図

壁の裏領域(トイレの壁裏から、リビングの天井裏の間)では、水漏れなどが怖いので、継ぎ目のない「架橋ポリエチレン管」を使おうと思います。

架橋ポリエチレン管。 「架橋」は素材の分子構造を指しているそうです。

架橋ポリエチレン管。
「架橋」は素材の分子構造を指しているそうです。 被服を入れてΦ3cm弱です。

芯材のような白いチューブが架橋ポリエチレン管です。青いのは被覆で断熱材です。結露防止になると思います。

また、架橋ポリエチレンは日光で劣化するらしいので、露出部には向かないかも知れません。

塩ビ管より柔軟性があるので、取り回しは少しは楽だと思います。塩ビ管より値が張ります。

壁の内側の配管の作業は次のような感じです。

  1. 配管を通すルートにヒモを通す。
  2. ヒモに管を結びつけ、ヒモを引っ張って管を通す。
  3. 管の両端に口金を取り付ける。

水道管が実際に配管できるかは、1のヒモ通しができるかどうかに大きくかかっています。見えないところにヒモを通すのはとにかく大変です。「ヒモを通せたらミストを設置する」こととしました。

長くなったのでいったん切ります。

次回は本当にミスト設置です。