政治については書かないつもりだったが・・・
テーマも決まっていないようなブログですが、政治のことについては書かないつもりでした。が、書きます。
山本太郎参議院議員が園遊会で、天皇陛下に直接手紙を渡したことが方々から非難を浴びているのですが、マスコミ始め非難の大合唱で、少し「嫌悪感」と「怖さ」を覚えてしまったからです。
国会では与野党問わず、批判の大合唱で「議員辞職すべき」との発言も出ているようです。
ざっとweb上の新聞記事などをチェックしましたが、何がそんなに悪いのかよくわかりません。
後述しますが、主にtwitter上で流れている批判主張を拾い集めてまとめました。また、その意味するところにも触れてみました。
その前に、ここに至る経緯から。
11/4追記:私の意見は、山本太郎氏が議員辞職するほどのことではないというものですが、行動に一定の理解はするものの、天皇陛下に手紙を渡す今回の行動を支持するものではありません。過剰な制裁は不要と言うことです。
ブログタイトルにも、「(そんなに)」を追記しました。
園遊会に招待され、面会時に手紙を直接渡した、ただそれだけ
YouTubeで、昨日のテレビニュースが流れていたので、映像でチェックしました。JNNニュースです。たまたま検索上位に現れたものを選びました。
映像のテロップは、
「速報・山本太郎議員が異例の行動/天皇陛下に手紙を渡す」
赤地に白文字、黄色文字で、危険を知らせるような配色
ナレーションは、
「山本太郎参議院議員が、園遊会で天皇陛下に直接手紙を渡すという、
極めて「異例な」行動を取りました」
すごく差し迫ったような、緊迫感を含んだ、緊急事態を伝えるような話しぶり
です。台風の中継や、津波注意報を伝えるときの雰囲気でしょうか。
「山本太郎がなにかとんでもないことでもしたのか?」と思いながら、映像を続けて見ました。
- 山本太郎氏が陛下に最敬礼し、
- 低姿勢のまま何かを話し、
- 紙包みから取り出した手紙とおぼしきたたんだ紙を差し出した。
- 天皇陛下は両手で受け取り、
- 少し開いて手紙を見ながら、山本氏の話(手紙の中身の説明?)を聞いていた。
- 話し終わると後ろに控えていた侍従と思われる眼鏡のおじさんがその手紙を片手でうけとり、上着の内ポケットにしまった。
それだけでした。
その後、他の与野党の国会議員たちがこぞって「議員としてあるまじき行為」とか「議員辞職に値する」などと述べている映像をつなぎ、「処分を検討」と伝え、それで終わりでした。
テレビ局の言葉として伝えた部分は、「異例な行動を取った」ということだけ
いかにも悪いことをしたかのような心証を与える報道ですが、テレビ局が伝える言葉のみを抽出すると、
「山本太郎は、天皇陛下に手紙を渡した。これは異例なこと。」
という言葉に尽きます。「異例なこと=悪いこと」とは言えないので、これだけを見ると、悪いことをしたのかどうか、わかりません。
そこで突然、「議員としてあるまじき行為」「議員辞職だ」と発言する国会議員の映像が連続して流れます。
ただ、それは国会議員たちがそう言っているだけで、どの国会議員もなぜ悪いのか、なぜ辞職なのかを説明する部分は現れません。映像として流れないところで話しているのか、話していないのかはここからはわかりません。
また、テレビ局自身の字面の言葉としては、いいとも悪いとも言っていません。
切迫した雰囲気を醸し出しながらも、「山本太郎が異例な行動を取った」、「国会議員達が騒いでいる」、という事実関係を伝えるだけのニュースなんですね。これでは、何がなんだか、サッパリわかりません。
テレビ局はこんな奥歯に物がはさまったような遠回しな言い方ではなく、伝えたいことをはっきり伝えたらよいのに、と思います。
はっきり言うことで責任が発生することを避けるためにそうしているなら、そうすることが問題があるから避けているわけで、切迫した雰囲気で心証を形成するような編集は止めるべきです。
予断でモノを言ってはならないということなら、なおさらです。自分の言葉としては言わず他人の発言を使っておいて、心証形成はするというのでは、非常にズルイと感じますし、下品な行為と思います。
次ページ : とりあえずtwitterで批判主張を拾ってみた