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7/10頃 父の肺癌:情報収集(結果も記載)と話し合いの結果、「放置」する方向

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※当記事にある情報の最新版はこちらの固定ページにまとめています

7/2に父の肺癌がみつかり、数日後の父は「抗癌剤治療は受けたくない」

この記事を書いているのは7/20ですが、順を追って7/12以前のことを記しています。

癌が発見されてから、私自身は父の状況を次のように理解していました。

  • 父は既に80歳近くで、平均余命は8年強程度で、何もなくても残り時間は少ない
  • 数年前から肺活量が極端に落ちて、少しの歩行で息が上がるようになってきていた
  • 息が上がるのと同時期から、喘息薬を使うほど咳が増えていた。咳が数日続いただけで体力が減ったように見えていた
  • 先日の肺活量検査でも肺活量が1000cc程度しかなかった。医者から手術は厳しいと伝えられていた

根治のための手術は厳しいし、高齢なので体力が心配。
抗癌剤を使ったことで副作用で体力を奪われ、命を落としたという話を何度か聞いていたため、ただでさえ咳で体力が衰えているのに、抗癌剤治療も厳しいのではないかと考えていました。

こう考えていたところで、翌日に父に電話をして初めて話を聞いた時には、だいたいこんな感じのことを言っていました。

  1. すでに80歳ちかくまで生きた。30年前の食道癌で一度は捨てたと思っていた命。子ども達も心配ないし、いまから延命も何もないだろう。
  2. 抗癌剤治療で副作用に苦しみながら生きながらえるのは勘弁。残った時間を充実させたい
  3. でも、癌を治す方法があるなら治したい
  4. 末期に何が起こるかよくわからない。末期の痛みは不安

治せるものなら治したいが、抗癌剤治療しか選択肢がないなら、受けたくない、ということでした。

医者から化学療法と言われてその気になっていたらどうしようかと、少し心配していましたのでそれを聞いてほっとしました。

基本的に息子の前では「ええかっこしい」です。3と4は、よくよく聞きだしたらわかったことですが。

ただし、その選択をするためには、末期に何がおこって、どの程度のつらい思いをしなければならないか(しなくてよいか)を知る必要があるということです。

書籍とネットで情報収集したところ

以下の情報は、ブログを書いた当時のものです。最新情報はこちら

抗癌剤治療をした場合と何もしなかった場合の生存期間の統計値

ありませんでした。治療しないとどれくらい早く死ぬか、もしくは長生きするか、統計データはありません。

治療をせず放置した場合、病状が進むと何が起こるか

    • 前回紹介した書籍などによると、
      • 癌そのものが大きくなる
      • 脳や骨、周辺の臓器に転移する
      • 骨に転移すると痛みがある
      • 脳に転移すると脳を圧迫して様々な症状が出る
    • 各所に転移して、痛みを取ったり、放射線を当てて腫瘍を小さくしたりなど、いろいろと対処しないと健康的な生活はできなくなる可能性があるようです。
    • 「余命3ヶ月のウソ」によると、放置した場合の転移の痛みなどに対処するための「緩和ケア」は充実していて、「痛みは完全に抑えることができる」と断言されていました。
      それを望むなら、それをできる病院と医者を探す必要がありそうです。

抗癌剤の治療による副作用はどんなものがあるか。

    • 吐き気、嘔吐、発熱、血圧低下、食欲不振、下痢、便秘、口内炎、抜け毛、しびれ、等々。
      いわゆる普通に言う「体調不良」の症状のオンパレードという感じです。
      何でもあり、という感じで、読んだだけでは実感がわかない感じです。
    • 父の同年代の知り合いで今まさに抗癌剤治療を受けている方のお話では、とにかく「吐き気」がつらい、とおっしゃっていたそうです。それだけでも治療を受ける気がしないと。
    • 自覚症状のない副作用ももあるそうです。骨髄抑制(白血球減少、貧血、血小板減少)、肝障害、腎障害。詳しくは国立がんセンターのホームページに解説がありました。こちらの4章「抗がん剤治療の副作用について」
    • 副作用に対しては、対症療法の薬の投与が主な対策のようです。基本、薬漬けですね。

細胞と抗癌剤の関係

    • たまたま先日見ていた、NHKのクローズアップ現代「がん“根治”の時代は来るか~“がん幹細胞”研究最前線~」で、癌幹細胞のはたらきと、癌幹細胞に効くとされる薬の存在を伝えていました。
    • それによると、癌細胞は通常の癌細胞の元になる細胞で、これがなくならない限り癌は治らない。抗癌剤は通常の癌細胞には効くが、幹細胞には効きにくい。
      抗癌剤じゃ癌が治癒することは無いのではないか?と類推する内容でした。
    • 前述の国立がんセンターのHPでは、抗癌剤治療の目的に「治癒」が入っていましたので、相反するように見えます。

癌に効く可能性のある既存薬

※最新情報はこちら

既存の薬の中に、癌幹細胞に効果がありそうで、統計的にも有意に差があることがわかっているものがあります。動物実験での効果は確かめられているようです。
作用機序は少しはわかってきたようですが、効果の全てを説明するものかどうかはわかりません。

スルファサラジン

メトホルミン

NSAIDs

    • 非ステロイド性抗炎症薬。バファリンもこの中の一つだそうです。
    • 副作用として、NSAIDs潰瘍(胃潰瘍)。これで死ぬ人も多いらしいです。
    • バファリンを毎日飲む、というのが感覚的に抵抗があって、あんまりしらべていません^^;

肺癌治療のガイドライン

医者が参考にする肺癌の診断、治療のガイドラインだそうです。肺癌診療ガイドラインは2005年に策定され、その後ちょこちょこ改訂されているようです。
このサイトには改定時の差分情報が掲載されており、全部がでているはずの2005年版は厚労省の「Minds」というサイトで公開されている、としてリンクが張られています。
が、そこに行ってもガイドライン全文は見つけられませんでした。

このサイトの説明によると、NCCNはNational Comprehensive Cancer NetworkというNPOらしく、ここがまとめた、アメリカの医療事情に基づく肺癌(他の癌も)治療のガイドラインだそうです。
これを、(公財)先端医療振興財団 臨床研究情報センター( TRI )が作成・配信しているとのこと。
コンテンツは豊富で、結構参考になります。診断手順などはフローチャート化してあり、医者の判断基準を知るための参考になると思います。
肺癌だけでも、非小細胞、小細胞、胸膜中皮腫、腺癌の4つのガイドラインが掲載されています。

他に、癌を患い、治療に挑む先人たちや、医療関係者のブログなど、大変参考になるものが数多くありました。
このような情報を公開してくださり、感謝の限りです。

これらは、次回以降に機会を見て、紹介させていただきたいと思います。

これらの情報を元に父親と会話をした

とりあえず、集めた情報を携え、いろいろと時間をかけて父親と会話を交わしました。

最終的には診断を聞いて、医者と相談してから決めることになるが、現時点の考えとしては「放置」(治療は受けない)方向とのこと。

もともとの父の考えは変わらないということでした。

どちらかというと、持って行った情報は、父の考えを補強する材料になったようです。

 

次回は診断結果と、決断を。