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スギ花粉舌下減感作療法(舌下免疫療法)3週目突入

前回はこちら

シダトレンによる舌下減感作療法、3週目に突入

昨日から3週間目に入りました。開始後の2週間は「増量期」といって、身体の反応を見ながら、取り入れるスギ花粉エキスの量を少しずつ増やししていく期間でした。

私の場合、その期間中これといった症状も出ず、無事に通過しました。

昨日からは、毎日一定量のシダトレンを滴下していきます。

3週目以降(増量期終了後の定量期?)のシダトレン。2週間分。

3週目以降(増量期終了後の定量期?)のシダトレン。2週間分。

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少し、飲みにくいです。塑性変形する素材なものだから、フタをちぎって口の上で逆さにするだけでは中身が出てきません。

両手を使って、チューブをしごいて「絞り出す」動作をしないと中身の薬が全て出てきません。

慣れればよい類のものですが、結構面倒です。コスト削減でこのパッケージなのかも知れませんが、イマイチですね。

 

3週目以降のシダトレンの取説。

3週目以降のシダトレンの取説。

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今後はこれを毎日1回舌下に滴下。3年以上。

これから毎日一回、この薬を舌下に滴下していきます。

医者からは最低3年続けるよ、と言われています。

 

特に体調に変化もないので、来年の花粉症の時期までは特に変化はないんでしょう。

次は、何らかの体調の変化があった場合や、花粉が舞い始める時期のアレルギー反応の様子について書いていくことになるのかな。

 

2週間に一度の診察時の、病院での待ち時間が苦痛

診察も30秒ほどで終わるし、薬局でも薬はすぐ出てくるので、これだけなら2週間に一度あってもまあ、覚悟の範囲で我慢できる感じです。

ところが、診察までの待ち時間が尋常でなく、これが苦痛でした。待ち時間1時間半。これではその日は、ほとんど午前中は潰れてしまいます。

この病院は時間予約制がないので、この待ち時間が不可避なんです。

サラリーマンの私は土曜日にしか通院できませんで、これから数年間、2週に一度は土曜日の午前中が潰れてしまう、ってのは結構な負荷です。

この待ち時間の苦痛は、今後の治療効果の出方次第では、継続するかどうかを天秤にかけて考えちゃうくらいの話です。うまい時間の潰し方とか、工夫しないとやってられないですね。

スマホで患者の待ち状況を外から確認できるようにしたりはしてますが(最近よく見かけますね)、それでも周囲で時間を潰さないとならないことには違いないですがね。

 

それでまた、ものすごく待たされてる時は、病院スタッフは結構、患者待たせることに平気な顔しているように「見える」んですよね。

口では一応「お待たせして済みません」とは言ってくれますが、根本的に一人当たりの待ち時間を短縮するための措置はしないし、「だってしょうがないじゃん、患者がたくさん来るのに医者一人なんだからさ」って顔に書いてるんですよね・・・と、「見えます」。

 

いや、これは少し言い過ぎですね。

待たせていることを自覚しているわけだし、申し訳ないとも思っている。与えられた環境の中で、いろいろな工夫をしている。これは確かです。

 

私はサラリーマンで、仕事場では10分刻みのスケジュールで仕事をしています。仕事で関わる相手も同じペースで仕事をしていると思うので、相手の時間に無駄が出ないよう段取りをすることに、ものすごく注意を払います。

その私から見ると、20人ちかくの人々が、病院の待合室でそれぞれ1時間以上、何もせずに待って座っている光景を見ると、とても異様な雰囲気に感じます。こんなのを毎日見ていたら、人に対する何かの感覚が麻痺してしまいそうに思います。

 

20人待たせるということは、時給1000円としても20人で2万円。待合室に常に20人いるとして診療時間が5時間なら10万円。これは社会的ロスです。(その間お医者さんは保険点数を確実に積み上げていって稼いでいらっしゃるわけですね・・・)

患者がたくさん来れば時間がかかるのはシンプルにわかりますし、病院側にも様々な事情があって今の形になっているのだろうとは思いますが・・・

 

それでもなんか、もうまったく改善の余地が無いとは思えないし、私の目からすると、医療業界の人たちって、患者の時間を無駄遣いさせないって観点での改善工夫って、あんまり考えてないよな~って、感じます。供給者本位目線。

たとえば、日曜休診が当たり前だったりしますし。これってカルテルですもんね。

世の中には平日仕事をしている人のほうが多いのにね。

 

というわけで、最後は愚痴でした。この治療、どうなることやら・・・

 

 

シダトレンに含まれる花粉の量ってどれくらい? スギ花粉舌下減感作療法(舌下免疫療法)

舌下減感作療法、2週目(8日目)に突入

先週から、スギ花粉の舌下減感作療法を始めています。(前回はこちら

どうしてもスギ花粉症を治したい一念から、マジメに毎日1回、スギ花粉エキス(シダトレン)をベロの下に滴下しています。

最初の2週間は「増量期」で、毎日、倍々くらいのペースで花粉エキスの量が増えていきます。

今日から2週間目に入ったたので、200JAU/mlから2000JAU/mlの10倍濃度のボトルに変わります。

2週目(8日目)から使う、高濃度のボトル。2000JAU/mlと書いてあります。

2週目(8日目)から使う、高濃度のボトル。2000JAU/mlと書いてあります。

ボトル取り付け後。左は1週目(1日~7日目)分で使った低濃度のボトルです。 用済みです。

ボトル取り付け後。左は1週目(1日~7日目)分で使った低濃度のボトルです。
用済みです。

先ほど滴下しましたが、特に症状も出ず。

1週目の最初の3,4日は、滴下後に目の周りがボーっとする感じや、目やにが出てきた感がありましたが、その後は特に体調の変化は見られなくなりました。

その体調の変化も、「そんな気がする」って程度で、シダトレンが原因なのかどうかも自信がないくらいのものです。

 

シダトレンについて 2

いったい、どれくらいの量のスギ花粉を体内に注入しているのか、考えてみました。

最初の2週間は増量期で、シダトレンを以下の量で滴下するよう指示されています。

最初の1週間目

日数 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目
滴下量(プッシュ数) 1 1 2 2 3 4 5
薬の濃度(JAU/ml) 200 200 200 200 200 200 200

2週間目

日数 8日目 9日目 10日目 11日目 12日目 13日目 14日目
滴下量(プッシュ数) 1 1 2 2 3 4 5
薬の濃度(JAU/ml) 2000 2000 2000 2000 2000 2000 2000

 

 シダトレン 1プッシュの量を測った。

1プッシュが微量なので、10プッシュして重量を量ってみます。

重量計にシダトレンを乗せて、0gにセット。

重量計にシダトレンを乗せて、0gにセット。

10プッシュ後。-1.2gでした。 つまり、1プッシュ=0.12g。

10プッシュ後。-1.2gでした。
つまり、1プッシュ=0.12g。

10プッシュで1.2gでしたので、1プッシュ=0.12gです。

水より密度は高そうですが、体積を量るのが面倒なので、今回は水と同じ 1g=1ml と見なします。

つまり、1プッシュ=0.12ml

※11/9訂正:0.24mlでした。

10回プッシュする間、ボトルを傾けていてきちんと出ていないのが数回あったようです。きちんとボトルを垂直に立てて再度量ったところ、10回プッシュで2.4gでした。

ボトルを垂直にして再度調べたら、10回プッシュで2.4gでした。

ボトルを垂直にして再度調べたら、10回プッシュで2.4gでした。

なので、以降、2.4gで再計算した値に修正しています。

※11/9訂正その2:鳥居薬品公式サイト情報では1プッシュ0.2ml

鳥居薬品の公式サイトのシダトレンの「用法・容量」の解説の中で、1日目は200JAU/mlで0.2ml、14日目は2000JAU/mlで1mlと記載があります。

つまり、1プッシュ0.2mlと見なして薬を作っていると思います。

シダトレンの密度が水より大きい(1.2倍?)のか、測定誤差か、よくわかりませんが、この記事の結論には大きく影響しませんので記事はそのままにしています。

JAU/mlって、どんな量?

鳥居薬品のページに定義がありました。

[JAU/mL]
アレルギー患者の皮膚試験に基づき日本アレルギー学会により設定された国内独自のアレルゲン活性単位(Japanese Allergy Units/mL)であり、スギ花粉エキスにおいてはCryj1が7.3~21μg/mL含まれるエキスを10,000JAU/mLと表示できる1)。

[Cryj1]
スギ花粉中に存在する主要アレルゲンの一つであり、ヒト皮膚反応活性と相関することが報告されている2)。

Cry j1というアレルゲン物質が、7.3~21μg/ml含まれているのが、10,000JAU/mlだそうです。わかりづらい。だいたい、なんで数値が範囲になってんだ。めんどくさい。

「Cry j1」ってなんだ? と思って調べてみると、日本のスギ花粉の中にあるアレルゲン物質と考えられているタンパク質だそうです。花粉表面にあるんだそうです。

「Cry j2」というのもあって、これは花粉の内部にあるタンパク質だそうで、Cry j1とは別物です。

つまり、シダトレンにはCry j1しか入っていないので、Cry j2だけに反応する人(が、いたとしたら)には効かない薬なのかもしれません。

ちなみに、

  • ml : ミリリットル : 千分の1リットル
  • μg : マイクログラム : 百万分の1グラム
  • ng : ナノグラム : 十億分の1グラム

です。

 

シダトレン1プッシュに含まれる、アレルゲン物質Cry j1の量

シダトレン1プッシュに含まれるCry j1の量を求めます。

以下の2種類の濃度のシダトレン1mlあたりに含まれるCry j1の量は、10000JAU/mlで7.3~21μg/mlなので、

  • シダトレン(1週目:200JAU/ml): 0.146~0.42μg/ml
  • シダトレン(2週目:2000JAU/ml): 1.46~4.2μg/ml

です。で、1プッシュ=0.24mlなので、1プッシュに含まれるCry j1の量は、

  • シダトレン(1週目:200JAU/ml)・1プッシュ : 0.03504~0.1008μg
  • シダトレン(2週目:2000JAU/ml)・1プッシュ : 0.3504~1.008μg

つまり、増量期の初日と最終日での、Cry j1滴下量は、

  • 1日目(200JAU/mlを1プッシュ) : 0.03504~0.1008μg
  • 14日目(2000JAU/mlを5プッシュ) : 1.752~5.04μg

ということです。当たり前ですが、50倍になっていますね。

 

増量後に毎日滴下する「Cry j1 1.752~5.04μg」 は、どういう量なのか

増量期(最初の2週間)後は、増量最終日と同じ量を毎日滴下します。この場合、前の計算では、毎日毎日、Cry j1を1.7~5μg滴下していくことになります。

これは一体どういう量なのかを考えました。

空中を舞うスギ花粉に含まれるアレルゲンCry j1の量は個体差があるそうで、Cry j1で10倍、Cry j2で400倍も違うんだそうです。なので、平均値でいきます。

Cry j1は、花粉1gあたり、300μg~500μgくらいとのこと。参考資料によると、関東のスギは約500μgとあったので、便宜のため花粉1gあたり、Cry j1 500μgとします。

※この論文を参考にさせていただきました「スギにおける花粉アレルゲンの遺伝的変異に関する研究

序論には過去のスギ花粉の研究の経緯などが簡単に書かれていて、それはそれで興味深いです。

つまり、シダトレン14日目(2000JAU/ml 5プッシュ)に含まれるCry j1は、スギ花粉3.504~10.08μg分の量に相当します。

スギ花粉は1粒が12ng(ナノグラム)らしい(参考:林野庁ページ)ので、これで割ると、シダトレン14日目分に含まれるCry j1は、スギ花粉292個~840個分、ということになります。

同様に初日分(200JAU/mlを1プッシュ)も計算できます。

まとめると、シダトレン増量期、体内に取り入れるアレルゲンCry j1は、

  • 1日目(初日 200JAU/mlを1プッシュ) : スギ花粉6~17個分
  • 14日目(最終日 2000JAU/mlを5プッシュ) : スギ花粉292~840個分

に相当する分量、ということのようです。

大気中に飛散する花粉の濃度は、普通の年で1㎥あたり数十個、多い年で数百個だそうですので、花粉シーズンの1㎥あたりの飛散量に相当する量を滴下しているって感じですね。

環境省のページによると、実験で測定したところ、マスクを付けた場合の鼻の中に溜まっていた花粉の数は537個、結膜内の花粉数は460個とのことでした(1日あたりなのかどうか不明ですが、多分1日でしょう)。

つまり、オーダー的にはシダトレンの1日滴下量と、花粉シーズンの1日取り込み量は同じくらい、ということでしょうか

花粉の時期であるかどうか関係なしに、毎日毎日、3年以上、舌下から花粉シーズンと同じくらいのアレルゲンを取り込む、ということのようです。

早くからだが慣れてくれて、花粉症が治るといいな~。

以上、ヒマ人レポートでした。

 

保険適用になったので、スギ花粉・舌下減感作療法(舌下免疫療法)を始めた

花粉症はつらい

花粉症、患っている人は大変ですよね。

最も有名なのは毎年2月~4月に猛威を振るうスギの花粉症。

私は毎年、タリオン(抗アレルギー薬)を飲んで症状を抑えています。これで花粉症期間中の7割方の時間は症状を抑えられています。

ですが、花粉の多い日は効かなかったりしますし、そうでない日でも、突発的に症状が現れたりすることもあります。

症状はいろいろですが、だいたいこんな感じ。

  • 滝のように水みたいな鼻水が出る。鼻の奥に水道の蛇口でもあるんじゃないかと思うくらいです。
  • 鼻づまり。寝ている間の鼻づまりは最悪です。口で息をして喉がガラガラです。痛くて唾を飲み込めないほどです。
  • 目がかゆい。充血する。
  • 肌が荒れる。
  • 基本的にずっと眠い。花粉症の期間中、特に症状が出ていなくても眠さは続いています。

抗アレルギー薬ではこの症状を出ないようにしたり、軽くしますが、花粉症を治すわけではありません。

 

花粉に身体を慣らす、減感作療法

この花粉症のアレルギー症状を治してしまう治療法があります。

「減感作療法」といって、アレルギーの元になっている物質(アレルゲン)を、長期間人為的に体内に取り入れさせて、身体を慣らす方法です。

花粉などのアレルゲンが体内に入ると、免疫機構が外敵と判断して攻撃しはじめるのがアレルギー反応(らしい)です。その結果として鼻水がでたり、目が充血したりします。

普段から身体をアレルゲンに晒して、免疫機構が外敵と見做さないようにするのだそうです。

スギ花粉の減感作療法は、「スギ花粉エキス」を体内に取り込ませて行います。

 

「舌下」減感作療法と従来の減感作療法

ずっと以前から、花粉症の減感作療法は行われていましたが、スギ花粉エキスを「注射」することで行う方法だったため高頻度の通院が必要でした。副作用も激しいものが出るそうです。

「舌下」方式は、舌の下に滴下(しずくを落とす)することで体内に取り込ませます。

ベロの下に垂らして2分間保持するだけで、体内に入るんだそうです。副作用も、注射と比べると出にくく、軽い傾向だそうです。
注射じゃないので自宅でできちゃうし、いいことずくめです。

治療期間は個人差があり、3年~5年は覚悟せよ、とのことです。が、人によっては2~3週間で効果が現れる人もいるそうです。

だったら、みんな舌下にしてしまえば、と思いますが、この舌下用の花粉エキスが「保険適用外」だったので高い治療費がかかり、その治療の実験をしている特殊な病院でしか受けられませんでした。

 

「舌下」減感作療法(舌下免疫療法)は、今年10月から保険適用

今年10月、薬価収載(要は保険適用)されたそうで、めでたく保険適用で舌下減感作療法が受けられるようになりました。

薬価収載されたのは、鳥居薬品の「シダトレン」という薬(花粉エキス)です。

鳥居薬品のシダトレン(スギ花粉エキス)。 写真は2週目用の「濃い」ヤツです。

鳥居薬品のシダトレン(スギ花粉エキス)。
写真は2週目用の「濃い」ヤツです。

新薬なので1回の処方は最大2週間分。平均2週に1回ペースの通院は必要になります。

どこの病院でも受けられるわけではなく、鳥居薬品が指定する学会の講習を受けた医師でないと勝手に処方できないそうです。(厚労省の通知

私の場合、たまたま近所の町医者がこの講習を受けており、治療を受けることができました。

また、花粉症の時期が近づくと新規の治療開始ができないらしく、12月頃が初診を受け付ける最後の時期で、その後は来年のスギ花粉時期が終わった後の半年後まで治療を開始できないそうです。

 

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